Archive for the ‘感想’ Category
優しいヒーローの幸福 no comments
小花美穂Deep Clear
一応Amazonのリンクは貼ってありますが、役に立たないかもしれない。12/23にネットで知って本屋に行って残り2冊で、夜にまた寄ってみたらもうなかったから。
アニメ化された「こどものおもちゃ」には、ヒロインを好きな男の子が二人いて、くっつかなかった方の直澄くんがこの本に収録されている、番外編のMysty Blueで出てきます。混血児で生まれてヒロインと同じ孤児院で育って、苦労が他人に対する深い気遣いとなって熟成していた彼が、26歳現在では愛する人を得て幸福に暮らしていることを垣間見れる作品です。
18ページのこの短編のために700円のこの本を買って後悔はしませんが、(私は表題作も面白かったですが)最初に書いた通り17日発売のこの本が既に品切れ状態なことの方が問題かも。このMysty Blueは、連載ものの単行本には収録される可能性が低いので…。
追記:2011.1.10
「こどものおもちゃ」7巻で、直澄の相手役の俳優を確認しました。(新ドラマの記者会見と、紗奈が監督に意見した場面で「まあまあ」となだめている)優しそうな人でよかった。
劇場版ガンダム00 no comments
前売り券を消化してきました。
連休中に行くこともなかったのですが、欲しいグッズがあったので。
映画館についた直後の回は満席でしたが、その次の回に観れました。しかしお目当てのグッズは全然買えませんでした。
ネット情報で、来場特典のカードが初日昼に切れてたとか、キャラ版パンフレットが品切れとか、いろいろ言われてましたが、物販は数を読み違えてたんじゃなかろうか。
しかたないのでガシャポンのパックPPPだけ試しました。二つ目でティエリアを出せたので良かった。でもこれ、人形にはひもがついてないので、ビニールケースに入れておかないと吊るせないのね。しかも密封容器じゃないし。もう一つはアレハレでした。ちゃんとオッドアイなのね。
以下ねたばれです。
ネットで情報を読みまくって私は行ったもので、重要(と思われる)シーンを見逃さずに済みました。まずはポイントから。
・冒頭は劇中映画。(だから紫ヘルメットの中身はおっさんで、ティエリアはいない)
・劇中映画の終わりにCBキャラが一瞬映るよ。
・始めの30分くらいは18日発売の介錯さんマンガまんまだよ。
・ティエリアは実体化してからパワー全開で突っ走って華々しく活躍するよ。ただし眼鏡はないよ。肉体などただの器なので自爆も厭わないよ(終始かっこいい)そのあと、肩のりになってちゃんと帰ってくるよ。(だから泣かないように)
・基地の作業員は置鮎声の赤髪イノベイド
・ELSが人間を襲うシーンはホラーが続くよ。リボンズもどきは下半身だけになってもしばらく歩いてくるよ。
・アンカーパースンはアニュー似
・マリーとアレハレの間でELSがピンポン移動するよ
・デカルトはかませ。(あっけなく退場してもがっかりしないように)
・死に花を咲かすためだけに出てきた人:人革連のセルゲイを裏切った人、アンドレイ
・石川さんの挿入歌シーン
・刹那の悪夢の中でリヒティ、クリス、ニールにまた会えるよ
・肩のりデータティエリアは大量データ処理したり、ELS翻訳したり、刹那とシンクロしてワープしたりと大活躍だよ(DVD特典予告が本当に予告だった?)
・コーラとカティ、CBクルーは全員助かるよ
・エンディングのあとTVシリーズ同様Cパートがあるので、席を立つのはちょっと待ってね。
・はげてないイオリアと、リボンズ元と思われる科学者(声はリボンズ)のオリジナルが見られるよ
・宇宙船スメラギの中でリポートしている池田三世の後ろで、ティエリアそっくりのキマジメそうなイノベイターが一瞬映るよ(胸があるという話ですが、見逃しました)
はじめの30分だけが良かったとか、酷評も見ましたが、私は全編楽しめました。劇場の雰囲気も、失笑が漏れるとかはなくて、皆さんまじめに観覧していた様子でした。
宇宙人の来襲とファーストコンタクトというテーマは正統派SFですし。うまくガンダムの世界に絡ませたという気がしました。
ただし戦闘はよくわからなかった。こちらのMSを即座にコピーして対抗するような相手では、物量戦にならざるを得ないでしょうし。それでも勝てないし。「戦いではなく対話を」というメッセージなのでこれで良いのですが、プラモデルを売る側としてはありがたくない映画かもしれない。
ティエリアは活躍してくれたし、笑えたので良かったのですが、他の特定のキャラを好きな人は、いろいろとがっかりするかもしれない。
あと余談:空き時間に、席が取れたので、「借りぐらしのアリエッティ」を観ました。サイズ比較ができました。小学生の片手で隠せるアリエッティと、ジェニーサイズの軍人プロポーションであるデータティエリア。ティエリアの方が大きいです。しかも大体カメラに映りこんでます。
最後に。売り切れて買えなかったグッズ、しばらく待ったらまた買えるようになるのかな? それから、肩のりティエリアの画像は刹那版パンフレットに載っているらしいです。
trinity soulの真田明彦 no comments
ポイント増量チケットをもらったので、TSUTAYAでDVD借りてきました。「ペルソナ3~トリニティ・ソウル」6巻。真田を見たかっただけですが。
両親に死に別れ、妹に先立たれ、親友を亡くし、p3pでは恋人にも先立たれる不幸な彼は、長じてもあまり平穏な生活ではないらしいです。
DVD6巻で初登場らしい。2話収録の後の方で、雑誌『アニメディア』のパロディ「パロメディア」まんまの唐突さ加減に思わず苦笑しました。
ミネラルウォーターの消費期限には気づいても、はめたっきりの手袋の不衛生さには無頓着なのね…。
個人的には、こっちの彼は左利き設定が外れてるらしいのが淋しい。
携帯というよりプレイヤー no comments
携帯電話の基本料金を安くするために、端末増設した0円携帯です。
ボタンが小さいだけでなく、一部タッチパネルになっているので使いづらいことこの上ないと感じていたのですが、半日弄り回していたら慣れました。
データフォルダ分が3.5GBもあります。付属ソフトでCDデータを変換して入れたら沢山入りそうです。CDプレイヤー代わりにいいかも。
【追記】2012.4.30にリサイクルに出しました。小さいのは携帯性に優れていたのですが、ボタンが固く、タッチパネルも使いづらかった。
ドラマCD:銀河鉄道の夜 no comments
ドラマCD銀河鉄道の夜
主役お二人の演技は良かったですが、シナリオは改変が多くて、童話を読んだことのない人がこのタイトルに最初に接する媒体としては良くないのではと思いました。「ジョバンニはいじめられていました」とナレーションではっきり言ってしまっているのですが、原作を読む限り主人公は学校ではともかく、活字拾いの仕事場では、いじめられていた訳ではないと思います。わざわざ、せっかく拾った活字の箱をぶちまけさせられるシーンを入れるのはやりすぎでは。
演技という点では、小野さんの家庭教師が少し怖かった。雇われ人としては雇い主の子ども姉弟とも、アメリカへ無事送り届ける義務があるわけで、ボートが足りなくて諦めるにしても、自分だけではなく子どもたちも犠牲にして自らの信念に近づく、と言っているように聞こえて、無理に子どもを害して親子心中する親のような狂信さを感じてしまったので。
宮澤賢治の他の作品同様これも未完の草稿から構成されて現在の形になっている作品です。この中ではあいまいな部分が多くある。例えば、カンパネルラがどの時点で自分の死を自覚していたのか、同じ列車に乗っているジョバンニの状態をどのように理解していたのか、ジョバンニが鉄道に乗ったのはザネリの事故を知る前か知ったあとか、など。
列車の座席に張ってあるビロードは最初は青だったのに、カムパネルラが消えたあとでは黒に変わっています。ドラマCDではここにカムパネルラの衣服を残していますが、それは登場時に来ていた「ぬれたように真っ黒な上着を着た」との混同かもしれません。直前のカムパネルラの台詞が良かっただけに、(服だけ残して)「生身だけ消えた」との連想は怪談めいて聞こえました。
声優さんでは かおる役の桑島さんも信心深い少女として合っていたと思いました。CD中では石田さんだけ「カンパネルラ」と言っていて、神谷さんの役名が統一されていません。細かいことが気になる方は注意。